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予想と違った放射線ゼロのアブレーション

「高齢ですが、頭はしっかりしているんです。少しでも楽に生活させてやりたい。本人も治療を望んでいるんです」
そう話されたのは、90代の女性と一緒に来院されたご家族でした。

その女性は、心不全で入退院を繰り返していました。診察室には車椅子で入られ、3種類の利尿薬(むくみを取る薬)を服用されていましたが、両脚にはむくみが残っていました。

数年前にペースメーカ治療を受けておられました。ペースメーカの記録で不整脈が続くようになってから、心不全で入院が必要になった時期が重なっていることがわかりました。
担当の先生から「薬だけではむくみが取れず、不整脈を根本から治療するためにカテーテルアブレーションが必要ではないか」と勧められ、当院を受診されました。

放射線ゼロのアブレーションは、単に放射線を浴びないだけでなく、体への負担をできる限り少なくするよう設計された治療です。
リスクや手技の内容を丁寧に説明したうえで、患者さんとご家族は放射線ゼロのアブレーションを希望されました。

治療は安全に完了し、予定どおり退院されました。


2週間後、ご家族と一緒に外来を受診されたときのことです。
その女性は穏やかな表情で、こう話してくださいました。

「アブレーションって治療は予想と違いました。こんなに楽な治療なら、早く受けとけばよかった。アブレーションを受けてから、むくみがなくなりました。アブレーションって効くんですね。」


治療の効果には個人差があります。治療に対する感想も個人差があります。
しかし、不整脈による心不全や生活のつらさから解放される方がいるのも事実です。
放射線ゼロのアブレーションは、年齢にかかわらず「より安全で、より優しい治療」を目指す取り組みのひとつです。

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川上 徹
不整脈専門医、循環器専門医、総合内科専門医。覚王山不整脈診療所院長。 趣味は料理と読書。料理はコスパとタイパを探求しています。読書のジャンルは歴史小説が好きです。

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